alaska seafood university

アラスカの雄大な自然の力が育む
海からの贈りもの、
それがアラスカ産シーフード。
健康や栄養、自然と環境、
そしてサステイナブルであること。
Alaska Seafood Universityには
アラスカとアラスカ産シーフードについて
たくさんの情報が詰まっています。
アラスカについてもっと学んでみませんか。

01アラスカの環境と漁業

1-1. アラスカの広大な自然と豊かな漁場

アラスカは、アメリカ合衆国第49番目の州で、アメリカ最後のフロンティアと呼ばれています。面積は、なんと日本列島4つ分と広大で、合衆国一の広さを誇ります。1平方キロメートルあたりの人口は約0.4人と少なく、アラスカ州全土の34%が国立公園や国立保護区などに指定されている他、手つかずの自然が広がっているのが特徴です。
汚染のない健全で豊かなアラスカの漁場は、自然豊かなアラスカの大地から大海へ流れ出た森林の栄養分と太陽光により大量発生した植物性プランクトンや動物性プランクトン、それを餌にする小さい魚や甲殻類、またそれを餌にする大きな魚や海洋哺乳類などの豊かな生態系によって長い時間をかけて培われてきました。

1-2. アラスカの漁業とサステイナビリティ

豊かな水産資源に恵まれた海に面しているアラスカでは、たくさんの人々が海の仕事で生計を立てています。アラスカの漁業者はかけがえのない資源である海のめぐみを絶やさないために、 厳しいルールのもとで生態系を守りながら持続可能(サステイナブル)な漁業を実現しています。また、アラスカでは、科学に基づき漁業を厳しく管理するのはもちろんのこと、地方の漁業コミュニティーの持続的な発展や漁獲した資源の有効利用なども持続可能(サステイナブル)な漁業を支える大切な柱であると考えられています。アラスカの漁業は、天然資源の持続可能性(サステイナビリティ)について注目が集まるよりも前から持続可能性(サステイナビリティ)を重要視してきたシーフード・サステイナビリティの世界的モデルであり、この原則を憲法 に明記する唯一の州でもあります。

1-3. サステイナブルなシーフード

近年、世界中で「持続可能(サステイナブル)なシーフードを求める動き」が広がりを見せています。
持続可能(サステイナブル)とは、ずっと未来にも続いていくということ。アラスカの持続可能(サステイナブル)なシーフードとは、下記の2つのルールのもとで行われる漁業により漁獲されたシーフードの事を指します。
①生態系に悪影響を与えないこと
②乱獲しないこと
アラスカの海洋環境は、自然の生態系にダメージを与えるような漁業や養殖業、重工業などによる汚染から守られているのです。

1-4. 100%天然なアラスカ産シーフード

アラスカではひれ魚の養殖業は法律で禁止されています。 アラスカの漁業は、天然の恵みを絶やさないよう最善の管理を行いながら、天然の繁殖力を大事に利用し、約束事を守りながら行うことにより将来に渡ってずっと天然の恵みを受け取る事ができるのです。
例えば、アラスカで育つ天然のサーモンは、川で産まれ海に出て、広くクリーンな海を自由に泳ぎ回りながら、プランクトンや小さい魚、イカなどを捕食し数年かけてゆっくり大きく成長していきます。身がしまっていて、瓦状にほぐれるフレーキーな食感と適度な繊維感が楽しめ、さらに臭みのない独自の風味と甘みを感じられると言われています。

1-5. 認証プログラム

アラスカの豊かな海で育まれる海の生き物は実に多様で、行われている漁業もそれぞれの水産資源の特性を踏まえた多様な形で行われています。そうした漁業のひとつひとつが持続可能(サステイナブル)な漁業であることを証明し、漁獲された水産物にエコラベルを表示して流通することを可能にするのが、持続可能(サステイナブル)な水産物の認証制度です。アラスカの「責任ある漁業管理認証プログラム(RFM認証)」と「海洋管理協議会(MSC認証)」という2つの独立した第三者認証プログラムにより、アラスカの漁業が持続可能(サステイナブル)であることを示しています。

02アラスカのシーフードと日本の食卓の関係

2-1. アラスカで漁獲できる魚たち

サーモン
サーモン以外の白身魚
甲殻類
アラスカでは、サーモンやたら類などの白身の魚、カニやエビなどの甲殻類など、様々な天然の水産物が漁獲されます。
中でも天然のアラスカ産紅鮭は「ソッカイ」と呼ばれ世界一の漁獲量を誇り 、日本でも最も馴染みのある魚です。
天然サーモン以外にも、アラスカでは真だらやスケソウダラなどのたら類、キンキなどの赤魚類、カレイ、ホッケ、ニシン、銀だらなど日本の食卓ではおなじみの魚が漁獲されています。ニシンは毎年春が近づく頃になると産卵期を迎え、卵を抱えた「抱卵ニシン」としてアラスカの沿岸に戻り昆布や海藻類に卵を産み付けます。日本やアラスカでは寒い冬を超え春を告げる魚として古くから親しまれています。
アラスカで漁獲される甲殻類には、タラバ蟹やズワイ蟹、甘エビやボタンエビなどがあります。アラスカでは例年10月半ばにタラバ蟹漁が解禁され、かご漁で漁獲されます。味は濃く、しっかりとした身がぎっしりと詰まっているのが特徴です。日本を含む世界中へ出荷されています。

2-2. 鮮度を守る加工

スケソウダラのすり身を冷凍パンに充填
骨や夾雑物を除去
頭と内臓を除去した真だらを冷凍パンに充填
フリーザー室
アラスカで漁獲されたシーフード は、獲れたての鮮度を保ったまま、船上や沿岸の工場で一次加工されます。
それぞれの加工ラインでは、魚の特性やマーケットの需要に応じ、内臓を除去した魚をフィレやすり身にするなどの加工処理が行われます。加工処理されたフィレやすり身、そして魚卵などの製品は、急速凍結することで鮮度を保ったまま国内外に出荷することができます。その全ての工程において生産者の厳しい品質チェックが行われています。

2-3. 日本国内で加工されたアラスカ産シーフード

練り物
たらこ/明太子
数の子
ホッケ
粕漬け
アラスカから運ばれたシーフードは、様々な食品 に姿を変えて私たちの食卓に並びます 。
例えば、スケソウダラのすり身は、カニカマやちくわなどの練り製品として、フィレはソテーやフライに。卵は、たらこや明太子として調味加工されます。
アラスカ産天然サーモンは、切身や缶詰 、フレークなどに。卵は膜や筋を除去した状態のいくらや、膜に入った状態で調味された筋子として流通しています。
また、ニシンの卵は、贈答用の塩数の子や、気軽に楽しめる味付け数の子など、様々な食品に加工されます。
その他にも、真だらやホッケ、赤魚なども粕漬けや干物などに加工されて私たちの食卓を彩っています。

2-4. アラスカ産シーフードと日本の食卓の関係

アラスカ産シーフードは日本の食卓にも度々登場する、私たちにとってとても身近なシーフードです。寒い時期のおでんやお鍋の具材として欠かせない様々な練り製品にはアラスカ産スケソウダラのすり身が、フィッシュバーガーなどのフライや冷凍食品の素材にはフィレが使われ、そのクセのないやさしい味が幅広い世代に愛されています。
また、アラスカ産天然サーモンは切り身として全国で流通するだけでなく、コンビニなどで売られているおにぎりの具材にも使われています。さらに、お正月に欠かせない数の子やいくら、白い炊き立てのご飯やお酒のあてにもピッタリな明太子や筋子もアラスカ産シーフードが使われています。その他にもホッケや赤魚、銀だらなどの干物や高級な漬け魚などに加工され、バラエティ豊かに日本の食卓を彩っています。

03アラスカ産シーフードの
栄養成分

3-1. 子供の成長にも欠かせない栄養素

アラスカ産スケソウダラには、疲労回復や筋肉強化に必要とされるたんぱく質が多く含まれています。アラスカ産スケソウダラのすり身で作られた練り製品は、低カロリー低脂質で手軽に楽しむことができる良質なたんぱく源と言えます。たんぱく質は、運動の前後30分~1時間程度の間に摂取するのが良いとされているため 、スポーツ前後の補給食としてカニカマやちくわを食べるのがお勧めです。

3-2. 健康の救世主

いくらや筋子、明太子などの魚卵や銀だらやホッケ、天然サーモンに多く含まれるオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)は、血液をサラサラにし、中性脂肪を下げ悪玉コレステロールを減らす作用がある他、むくみや冷え、肌トラブルなどの改善が期待できるとも言われています。

3-3. 健康美容成分

アラスカ産天然サーモンの身にはアンチエイジングに効果があるとされるアスタキサンチンが多く含まれています。サーモンの紅色は、このアスタキサンチンによるものです。
産卵期になるとサーモンは育った広い海から産卵のために川をのぼります。この時、激しい疲労や紫外線のダメージによりサーモンの体内には大量の活性酵素が発生します。その活性酵素から身を守っているのがアスタキサンチンです。
アスタキサンチンの抗酸化力はビタミンCの6,000倍、ビタミンEの1,000倍とも言われています。その他、紅鮭にはDHAやEPAも多く含まれています。

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